家族が対人恐怖症とわかった時の接し方と対応方法

自分の子供や家族が対人恐怖症だとわかったら、どう接していけば良いのでしょうか。

家族が間違った対応をしてしまうと、症状を悪化させてしまうこともあります。

まずは対人恐怖症がどういうものか、理解する努力をしてあげてください。

0273

症状についての知識を持つ努力を

私が対人恐怖症で苦しんでいた頃、一度だけ母に話したことがあります。

自分が対人恐怖症であること、それがどんな症状で、どう苦しんでいるか、それなりに時間をかけて説明したつもりでした。

それに対する母の反応は、「人前で緊張するくらい、誰にでもあるよ」
…以上、でした。

自分自身が母親になった今、もし子供が聞いたことのない病気で苦しんでいると聞いたら、まずその病名を調べ、理解しようとするでしょう。

母と同じインターネットに親しみのない世代だったら、書店や図書館に行って本を探し、読んでみるでしょう。それすらもしてもらえなかったことに、さみしさと空しさをおぼえ、相談したことを後悔しました。

もしあなたが家族の神経症や対人恐怖症を心配する気持ちが少しでもあるのなら、まずは一冊でも本を読んで、理解する努力をしてみてください。

病気の本質を理解できなくても、本を読んで理解しようと努力しているあなたを見れば、「心配してくれている」という心は必ず伝わります。

自分のことを心配してくれる誰かがいる

そう思えるだけでも、対人恐怖症患者にとってはひとつの救いになるのです。

スポンサー リンク

「あなたが何者であっても、私の大切な人であることに変りはない」

子供や家族が対人恐怖症にかかってしまったら、社会生活が困難になってしまうんじゃないかと心配になるでしょう。

気持ちはわかりますが、
「将来のことは考えているの?」
などのプレッシャーをかけるような言葉は避けてください。

普通に社会生活を送りたい、送るべきということは、本人が誰よりも強く思っているし、言われなくてもわかっています。

対人恐怖症患者は、自分への自信を失っています。
「自分はダメな人間だから受け入れてもらえない」と、強く思い込んでいます。

「○○ちゃんのようなXXになってくれればよかったのに」
「XXじゃなくて、○○だったらよかったのに」
など、条件付きの愛情を示すのはやめてください。


対人恐怖症患者に必要なのは完全なる受け入れです。


伝えてほしいのは
「どんなあなたであっても、
対人恐怖症が治っても治らなくても、
失望したり見捨てたりしない」
という気持ちです。


「あなたが何者であっても、私の大切な人であることに変りはない」
「世界中のだれが背を向けても、私だけはあなたの味方だよ」
という、絶対的な愛情を伝えてあげてください。

スポンサー リンク

苦しみの本質が理解できなくても、「苦しんでいる」ことに理解を

神経症・対人恐怖症の苦しみは、
経験したことのない人にはよくわからない悩みです。

体は元気そうだし、家にいる時は普通に会話しているわけだから、「何を苦しんでいるのかわからない」と思うかもしれません。

でも、対人恐怖症患者にとって、生きることは地獄そのもの。

苦しみの内容が理解できなくても、せめて苦しんでいることは理解してあげてください。

「別に大変そうに見えない」とか「大丈夫そう」とか言わないで。

できれば
「今まで苦しんできたんだね、
ひとりで悩んで、つらかったでしょう」と、
共感の気持ちを示してあげてください。

苦しみの本質を理解してもらえなくても、苦しんでいることを感じ取って理解してくれる、そう思えるだけでも、神経症・対人恐怖症患者にとっては心の癒しになるのです。

【うつ病・対人恐怖症に】必須栄養素がそろった地中海料理

対人恐怖症・神経症の治療方法【カウンセリング】ってどうなの?

自閉症や対人恐怖症改善に人の気持ちを知るRPGゲームが効果?

中学生・高校生で対人恐怖症傾向が出るのは自然の成長過程かも

スポンサー リンク
 



シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする

コメント

  1. まりーぬ より:

    コメント失礼します。
    私、アルバイトしているんですが、バイト先に視線恐怖症の後輩が入ってきて、彼女とは仲良くしていたのですが、私が他の人と仲良く話ていただけで、彼女は私が自分のことを嫌いなんじゃないかと上司に相談して泣かれてしまいました。私としては、そんなこともなく、彼女の誤解だったのですが、私は彼女のその行動には正直腹が立ちました。悪者扱いにされ、元々人間関係うまくいってた私が、周りから心配されて、余計なことに巻き込まれたと思いました。自分がうまくいかないから機嫌がわるくなってるという、甘えに思ってしまいます。

    そして、そのことがあってから、彼女の目線を気にして行動していましたし、言葉も考えていうようにしていましたが、とても疲れてきました。現状自分が我慢しているだけに思えるので、納得いかず、なにかアクションを起こしたいと思うのですが、どのように話たら相手に変な勘違いされずに私の想いを伝えることができるのか、相談にのってもらえないでしょうか?

    • hanako より:

      まりーぬさんへ
      返信遅くなってしまってすみません。

      後輩さんは、まりーぬさんに依存してしまっている感じですね。

      私自身、自分が対人恐怖症・視線恐怖症だった頃にできた友達に対して、
      「こんな私にやさしくしてくれる神みたいな人」と、
      過剰にありがたく思ったりしていました。

      後輩さんは深刻な心理的問題を抱えているようですね。
      この情報だけで判断することはできませんが、後輩さんはパーソナリティ障害である可能性もあるように思います。
      http://taijinkyofu.com/personalityshogai-1592

      もし後輩さんがパーソナリティ障害だった場合、心理学の専門家が何か月・何年もの歳月をかけて、解決してあげられるかどうか…?
      というレベルの話になってきます。

      「どのように話したら変な勘違いされずに済むのか?」
      というご質問の答えですが、
      それは、後輩さんにしかわからないです。

      メンタルに問題を抱える人は、それぞれの中に個別の「ゆがんだ正しさ」を持っていて、その正しさに合致していない行動を取られると、もうダメなんです。
      その「後輩さんにとっての正しさ」は、まりーぬさんにも私にもわかりません。

      私からアドバイスできることは、「近づきすぎないで見守ること」、それだけです。

      後輩さんの人生に責任を持つくらいの覚悟を持てる人でない限り、近づきすぎると、いずれお互いに深い傷を負うことになってしまいかねません。

      少し距離をおいて、見守る。
      「動揺せず、普通にしていること」。

      なにかアクションを起こしたい、とのことですが、「何もしない」が一番の正解のように思います。

      あまり良いアドバイスができなくてごめんなさい。
      でも本当に、心の問題ばかりは、後輩さんご本人が問題意識を持って、自分自身と向き合って治していこうと言う強い意志を持たないと、良くなることは難しいです。