日本のうつ病率が低い原因は?その痛みと症状、仮面うつ?

世界16か国・各1000人を対象に、16歳~64歳の労働者人口に占める「うつ病と診断された経験者の割合」に関する調査が行われました。

その調査結果は、意外なものでした。

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製薬会社ルンドベック社によって実施されたこの調査では、うつ病罹患率は日本で10%、イギリス27%、オーストラリア26%、アメリカ23%となっており、日本は諸外国と比べ、うつ病患者の数が半分以下だったのです。

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うつ病をはじめとする精神疾患の急増が問題視される中、それでも先進国の中ではマシな方だったのか!…と思って喜んでもいられないようです。

長崎大学精神神経科学・小澤寛樹教授によると、欧米圏とアジア圏では、うつ病に対する症状の出方が異なる傾向にあると考えられています。

「日本を含めたアジア圏の人のうつ病は、頭痛腰痛食欲不振といった身体症状となって出やすい『仮面うつ』の傾向があるため、本当の原因がうつ病だと気づかないケースが多い」のだそうです。

このため、うつ病であるにもかかわらず普通の内科を受診し、頭痛薬や胃薬をもらってしのいでいる人が相当数いると考えられます。

韓国や中国のうつ病罹患率は日本よりさらに低く、アジア圏全体のうつ病発症率が低いという結果が出ているにもかかわらず、自殺率は韓国が世界一、日本もそれに次ぐ高水準であるという矛盾も、「仮面うつ」の患者数を考えれば納得がいきますね。

また、欧米諸国と比べると、日本におけるうつ病をはじめとする精神疾患への理解度や認知度は低く、偏見も強いため、うつ病にかかってしまったかもしれないことを患者本人が認めたがらないという傾向についても見逃せません。

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日本でも、うつ病の認知度と理解度は徐々に上がってきており、企業のサポート体制も整いつつありますが、欧米諸国の水準からみればまだまだです。

認知度や社会的な受け入れ態勢・サポート体制が整っていけば、日本のうつ病発症率も高くなっていくことが予想されます。

「うつ病にかかる人は、まじめで仕事熱心な、デキる人間が多い」と言われていることを考えると、企業はうつ病患者を遠ざけ、排除するのではなく、予防策やサポート体制を整え、優秀な社員の流出を阻止する体制を整えていく必要が出てくるでしょう。

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