良いことをすると社会不安障害の改善につながるって本当?

カナダの大学が行った研究調査で、良いことをすると社会不安障害、つまり対人恐怖症などの症状が改善される可能性があると発表されました。

なんとなくメカニズムはわかるような気もしますが…。

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2015年6月5日の「モチベーション アンド エモーション」誌に掲載された、カナダのサイモン・フレイザー大学(バーナビー)、ジェニファー・トリュー氏らの研究によると、「親切な行為」をすることで、社会不安障害の症状が改善するということがわかりました。

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人に親切なことをすると、なぜ不安障害が改善するの?

研究報告によると、人に親切にするという行為は、自己の幸福感を高める効果があるそうです。

なんとなくわかる、と言う方も多いのではないでしょうか。

自分が何かしたことで、「ありがとう」と言ってもらえるようなことがあると、その満足感は長く続き、気分を高揚させてくれる効果がありますね。

このような親切な行為によって、人は肯定的な価値観を持てるようになります。

さらに親切行為を積み重ねることで、社会的に適合しやすくなるのだとか。

研究者トリュー氏によると「善行は社会不安障害患者の持つ不安の程度を軽くすることができ、社会を避けたいという気持ちが薄れる」ということだそうです。

人のためになる行為は、拒絶されることへの不安や恐怖心を緩和し、他者との交流を深めるのに役立つため、患者の生活の質を上げることにもつながるとも言われています。

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情けは人のためならず

このようなメカニズムがわかったところで、なかなか自分から積極的に良いことを探して人にどんどん近づいていくと言うのも難しいですよね。

そもそもそれが自然にできていれば社会不安障害・対人恐怖症などにはかかってないはずなわけですから…。

しかしながら、うつ病や社会不安障害などの心の病気の改善に、認知行動療法が有効なのはすでによく知られています。

善行を積むというのは、積極的な認知行動療法の一環と言えるのではないでしょうか。

ボランティア活動などに参加してみるのも、ひとつの手段かもしれません。

「情けは人のためならず」ということわざがあります。

「情けをかけるのは相手のためにならない」と言う意味にとらえている人も多いようですが、本来は「人に良いことをするのは、相手のためではなく自分のためになる」と言う意味。

善行を重ねることで社会不安障害が改善するのであれば、情けは本当に自分のためだった、ということになりますね。

社会不安障害を抱えている人が積極的に善行を重ねる難しさはよく知っているつもりですが、ここは「将来の自分のため」と思って、少しずつ積み重ねて行ってみませんか?

将来的には、心療内科の治療項目にも加味される日が来るかもしれません。

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