昏睡強盗声優アイコは解離性同一性障害(多重人格)?

昏睡強盗容疑で起訴されている声優アイコこと神いっき被告が、これまで犯行を否定し続けてきた主張を一転、「自らの犯行である可能性がある」として、犯行を一部認める供述を始めました。

声優アイコが主張する解離性同一性障害とは…?


本人ブログ掲載写真

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「自分の中に他の人格がいる」

男性に睡眠薬入りの酒を飲ませて現金を奪う昏睡強盗などの罪に問われている、声優アイコこと神(じん)いっき被告は、これまで犯行の事実はないと起訴内容を全面否定し続けていました。

ところがここにきて主張を一転。

「拘留中にゲンキくんという4歳の男の子になってしまったことがある。別人格が犯行を行った可能性がある」と、多重人格、つまり解離性同一性障害という精神障害によって起きてしまった事件であるとの新たな主張を展開しました。

弁護側も「今回の事件は多重人格の影響によるものであり、責任能力はない」と主張しています。

女性の体で生まれてきながら中身(精神状態)は男性であるという性同一性障害については早くから自覚し、公言していた神いっき被告ですが、解離性同一性障害については、果たしてどのような審判を下されるのでしょうか…?

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どこまで正確に診断できる?解離性同一性障害の真偽

解離性同一性障害とは、本人の意思にかかわらず突然別人になってしまい、言動から声色、記憶や行動パターンまで一変してしまう、いわゆる多重人格です。

(関連記事:Dr.倫太郎の夢乃を悩ます二重人格(解離性同一性障害)とは

一人の中に数人~数百人の人格が混在するため、元々の本人とよく似た性格の人格もいれば、性格だけでなく年齢や性別、場合によっては人種まで、全く違う人になってしまう人格も存在します。

人格が変わっている間、他の(表面に出ていない)人格は意識がないことが多く、自分以外の人格がとった行動を記憶していません。

声優アイコは今後精神鑑定を受けることになりますが、果たしてどこまで正確に真偽を突き詰められるかが焦点となります。

神いっき被告の多重人格の片鱗

神いっき被告は、過去に複数の男性から「アイコ元気?飲もうよ?」などと、身に覚えのないメールが届いていたとも語っています。

また以前、半年間にわたって「コウジ」と言う名前で母親に電話をかけ、脅迫行為を行っていたことも…。

神いっき被告には「脅迫者コウジ」の記憶も「4歳のゲンキくん」の記憶もありませんが、母親や拘置所の人々に後から聞かされ、自分の中にそのような人格が存在すると知るに至ったそうです。

さらに神いっき被告は逮捕された時妊娠しており、拘置所内で出産していますが、妊娠した経緯に関する記憶はないと主張しており、誰が父親かもわかっていません。

裁判での神被告の移り変わり

2014年9月の初公判に現れた神被告は、成人男性の声で答弁しました。

2015年4月の第4回公判では、
「ぼくのお兄ちゃんは神いっきです。
ぼくのお兄ちゃんは悪くないです。」
と、幼児の声で答弁。

無邪気にふるまう神被告の姿は、まるで小さな子供そのものだったと言います。

その1か月後には成人男性の声で、
「ぼくがやったことだと思います。
記憶にはないけど、ぼくがやってしまった」
と言っています。

そして2015年7月の被告人質問では
女性らしく髪を伸ばし、
座り方などもどことなく女性らしさがうかがえる様子の神被告。

「開示資料に自分そっくりの
防犯カメラの写真がついていて
自分の中にほかの人格がいることがわかり
他の人格で犯行を行ったかもしれないと
思った」

と、主張を変えた理由について語りました。

多重人格患者を数多く診察してきた専門医、
早稲田通り心のクリニック 小栗康平先生によると、
「犯行について『ぼくがやった』とはっきり言うということは
演技や偽装の可能性は少ないと考えられる」

…とのことです。

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原因は激しい虐待?

解離性同一性障害を発症する原因の多くは、幼少期からの長期にわたるきわめて激しい虐待にあると考えられます。

神いっき被告は父親から虐待を受けていたそうです。

その虐待がどの程度のものであったのか、はっきりしたことは伝わってきていませんが、原因となりうる事象があったことは間違いなさそう…?

解離性同一性障害は演技で通せるものなのか…?

解離性同一性障害に限らず、心の病気は演技によってそのようにふるまうことも可能ではないかと思ってしまいますね。

神いっき被告は俳優をやっていたこともあるし、昏睡強盗には演技力も必要ですから、人を騙すことなど簡単にできそうな気もします。

しかし解離性同一性障害を演じ切るには、この病気に関する相当な専門的知識が必要です。

専門知識があるとすれば、神いっき被告の自宅には専門書やパソコンの閲覧履歴などが多数存在するはず。

さらに、たとえ専門知識があったとしても、演技を通せるかはまた別問題…。

ここは精神鑑定を担当する専門医が、どの程度解離性同一性障害を熟知し、実際の患者を診てきたか、どのくらいの時間を神いっき被告の精神鑑定にかけられるかなどによって変わってくる可能性もあります。

どのような診断が下され、判定にどう影響するのか…?

今後の展開に注目です。

もし演技なら、長時間観察していれば必ずボロが出るものと信じたいところです。

前出の専門医、小栗康平先生の見解は、

「(多重人格であっても)善悪の判断はできる。
別人格といえどもその人の持つ人格ですから
(人格を)感情の一部ととらえて、
責任能力はあると私は思います」

ということでした。

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