体験談から学ぶ!うつの兆候・予防法と克服法【世界一受けたい授業】

うつ病は、他人の目からは見えづらい恐ろしい病気です。

他人から見えないだけではありません。

うつ病を患う本人さえも、自分がうつ病であると自覚するのが難しく、気づかないまま最悪の事態を招いてしまう事もあります。

身体の病気と同様、早期に発見し、対処することが何よりの予防策となります。

うつ病の兆候について、2017年4月22日放送『世界一受けたい授業』を参考にまとめました。

講師は、うつ病治療のスペシャリスト・東洋英和女学院大学教授 山田和夫先生です。

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うつ病がなくなれば自殺者は半分以下に減る!?

うつ病は、自分自身の存在や生きることそのものがわずらわしくなり、生きる気力をなくしてしまう恐ろしい病気です。

全自殺者の6割が、うつ病などの心の病気を患っていたのではないかと考えられています。

最新の調査では、うつ病患者数は111万6千人(2014年時点)となり、過去最高を記録しています。

これは15年前の2.5倍にもなる数字であり、近年のうつ病の深刻さをあらわしています。

 
WHO世界保健機関が発表した世界の重大な障がいランキングでは、2004年の時点ではうつ病は3位とされていましたが、2030年にはうつ病が1位になるであろうと予測されています。

うつ病や心の病を抱える40代女性が増えている

中でも増加傾向が著しいのが、40代を中心とする女性のうつ病患者です。

更年期というホルモンバランスが激しく乱れる年代であることや、子供が自立して親から離れていくなどの大きな喪失感を味わう時期でもあり、体と環境の変化が大きく、うつ病を発症しやすいのです。

子供のうつが増えている

一方で、子供のうつ病も増えています。

北海道大学の調査によると、小学生の8%中学生の23%に、孤独感や気分の落ち込みなど、うつ病の兆候が見られたと言います。

 
子供の心の病気は、本人にもなかなか言葉にして訴えることができません。

子供の心の不調は、腹痛やめまいなど、一見うつ病には見えない仮面うつとなって現れることが多いため、原因不明の体調不良が続く場合は、一度うつ病の可能性を疑ってみましょう。

うつ病にならないために知っておくべき「うつ病の兆候」

うつ病は突然発病するものではなく、一定の「兆候」とも言うべきものが見られます。

うつ病の兆候をチェックし、思い当たるものがある方はすぐに対処するようにしましょう。

1.不眠・早朝覚醒

うつの一番の特徴とも言えるのが不眠です。
恐怖心や不安が強くなり、睡眠が阻害されます。
うつ病患者の実に9割の方が、午前3時・4時などの早い時間に目が覚めてしまい、まだ眠りたりないはずなのに眠れないなどの早朝覚醒を訴えています。

2.疲れやすく、ちょっとしたことでぐったりと疲れてしまう

うつ病の時は、体から力が抜けてしまっています。
そのため、日常のちょっとしたことが疲れにつながります。
症状がひどくなると、身体を起こしているだけでも大きな負荷を感じてしまいます。

3.気力がわかない

身体を動かすのもおっくうに感じるほどの無気力感に襲われます。

4.頭が痛い・重い

特に朝の頭痛が危険で、ヨーロッパで約2万人を対象にした調査によると、朝頭痛を感じる人の4人に1人はうつ病だったということです。

5.悲しい気持ちが一日中続く

風景が全て灰色に見えてしまう、気分が沈んで泣きたくなる、何もかもがくすんで見えるなどの症状が見られます。

6.好きだった本・新聞・テレビを見なくなる

活字やテレビなどのメディアから情報を得て理解するということは、集中力・記憶力・判断力を結集した高度な思考作業です。
そのため、ことばや文章が理解できなくなるというのは、典型的なうつの症状と考えられます。

7.死にたいと思う

今の状況が苦しいため、「死んだら楽になれるんじゃないか」と、本気で考えるようになります。

8.動作が鈍くなる

「家の階段を上るのも、登山しているかと思うほどしんどい」と感じるようになります。

9.家事・仕事ができなくなる

頭が正常に回らなくなります。
1+1などの簡単な足し算さえできなくなってしまうことも…。

10.自分のダメなことばかり考える

うつ病になると発想の転換ができなくなり、否定的な考え方から脱することができなくなります。
マイナス思考が膨らんで、どんどん悪い方に考えてしまう負のスパイラルにはまり込んでしまいます。

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うつの予防法と克服法

うつ病のスペシャリストの先生や、うつ病を克服して「うつ抜け」された方の体験談から、うつ病の予防方法と克服方法を学びましょう。

朝起きたら自分をほめる

東洋英和女学院大学教授 山田和夫先生が番組で紹介されていた、うつ病の予防法・克服方法は、「朝起きたら自分をほめる」です。

うつ病の時は、全てにおいてマイナス思考になっています。
自分への否定が止まりません。

そこで、朝一番に、何でもいいので自分を肯定することばを言います。

具体的なことがなければ、「自分は最高」「自分が大好き」でも良いのです。

「紙に書く」「言葉にして言う」「強く思う」などすることで、気分が上がってきます。

人生の選択肢は無限

元中学校教師で直木賞作家・熊谷達也さんは、仕事熱心で働き者でしたが、その仕事はご自身の気力と体力の限界を超えたものでした。

熊谷さんはある朝突然起き上がれなくなり、うつ病を発症しますが、奥様から「つらいなら教師やめちゃえば?」と言われたことがきっかけで、つらい状況から抜け出すことができました。

生真面目な熊谷さんにとって、「教師を辞める」というのは考えてもみなかったことだったそうです。

奥様のことばによって人生の選択肢が増え、視野が広がり、別の人生を選ぶことでうつ病を克服されました。

不安を受け入れる

ミュージシャンの大槻ケンヂさん(ロックバンド「筋肉少女帯」ボーカル)は、人気絶頂だった頃から心が不安でいっぱいだったそうです。

大人気の有名ミュージシャンであること、数多く舞い込んでくるテレビや雑誌などのメディアの仕事などが、大槻さんを追いつめて行きます。

「こんなスゴイ状況がずっと続くわけない」「ダメになったらどうしよう」「恐い」というマイナス思考と謎の孤独感に支配され、うつ病のスパイラルへとはまり込んでいきます。

大槻さんのうつ抜けのきっかけは、森田療法でした。

森田療法を簡単に言うと、日記を書くなどして、今の自分のありのままを見つめ、ありのままの自分を認めると言うもの。

不安はあるがままにすておいて
今自分がすべきことをすればいい

森田療法のこの言葉に出会い、うつから抜け出すことができたそうです。

自分だけじゃない・誰でもなり得る病気と知る

お笑い芸人NON STYLE石田明さんは、ブレークしはじめた2003年頃からうつ病を自覚し始めます。

ノンスタイル石田明、対人恐怖症とうつ病だった過去を告白

レギュラー番組などを持つようになり、一見順風満帆に見えた石田さんでしたが、内心は不安と苦痛でいっぱいだったそうです。

「人前に立つのが恐い」
「たいしておもしろいことを言えないのに仕事はどんどん増えて行く」

不安とイラ立ちから、不眠や過呼吸を発症し、高いところに行くと「吸い込まれそうになる(=飛び降りそうになる)」感覚に襲われたりしたことも。

 
石田さんは、ブラマヨの吉田さんが「俺、高いところに行くと吸い込まれそうになる症状がある」と言っているのを聞いたことが、うつ抜けのきっかけとなります。

「こんな面白い人ですら、俺と同じ症状があるのか」「誰でもなり得ることなのか」と気づいた時に、気持ちが楽になっていったそうです。

まわりにも自分の症状を打ち明けられるようになり、うつから抜け出す自信へとつながっていきました。

苦しみを無視しない

苦しい気持ち、つらい気持ちを無視して頑張り続けると、心と体が限界に達してダウンしてしまいます。

自分の心の弱い部分を否定せず、早い段階で対処することが、うつ病を治す上で大切なことなのです。


 
うつ病などの心の病気で苦しんでいる皆様、抜け道のないトンネル、終わりのないトンネルはありません。

そして、悩んでいるのはあなた一人ではありません。

道は必ず拓けます。

自分を信じて、今日からできることを一つずつ実践して行きしょう!

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2017-04-24 体験談から学ぶ!うつの兆候・予防法と克服法【世界一受けたい授業】 はコメントを受け付けていません。 うつ病